もしもはまらびさんが桃太郎だったら【前編】
むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが
仲良く暮らしてました。
ある時おじいさんは山へたけのこ掘りに、
おばあさんは川へアユつかみに行きました。
おばあさんが一生懸命アユと格闘していると
大きな桃がどんぶらこ~どんぶらこ~と
流れてきました。
おばあさん(以下:ば)「おや、なんと大きい桃。
今夜は桃パーティーができるわ。
レッツパーリー!!」
おばあさんはアユそっちのけで
大きな桃を抱えてお家へ帰りさっそくおじいさんに報告しました。
ば「おじいさん、みてごらん。こんなに大きい桃が流れてきたよ」
おじいさん(以下:じ)「これはすごい。
よし、ばあさん、今日は桃パーティじゃ~。」
ば「おじいさん、こんなに大きい桃は
私じゃ切ることができません。
おじいさん、切っておくれ」
じ「よしきたばあさん。みておれ。
わしの鍛えたこの腕とこの大きな鉈をもってすれば
このような桃なぞ。
あそ~れ!!」
パッカーーーーーーン。
???「あいやーーーーーーー」
桃は真っ二つに割れました。
ば・じ「?????なんか聞こえた?」
目を見合わせるおじいさんとおばあさん。
???「ちょっと~もっと丁寧に少しずつ切ってよね~(´ω`)
僕もう少しでまっぷたつになるところだったよ~(´ω`)んもぅ」
なんと中から、ピンク色のうさぎが出てきました。
おじいさんとおばあさんはびっくりです。
じ「なんとばあさん!桃からうさぎが出てきよった」
???「ちょっと~ぼくうさぎじゃないよ~。
横浜の妖精だよ~(´ω`)」
ば「なんとじいさん。しゃべっとる。
横浜とはなんじゃ?」
???「僕のこと育ててくれたらきっといいことあるよ~(´ω`)」
じ「よくわからんが
こんな生き物みたことないし
もしかしたらこれは神様がくれた贈り物かもしれん。
育ててみようか」
ば「そうですね。とりあえず害はなさそうだし
家族が増えたみたいで楽しいかもしれませんね。」
???「わぁ~ありがとう~(´ω`)わはは」
じ「まずは名前をつけんとな。」
???「僕の名前ははまらびさんだよ~(´ω`)わはは」
じ「桃から生まれたから桃太郎にしよう」
ば「そうね、おじいさん。グッドネームだわ。」
はまらびさん(以下:桃)「無視しないで~。僕はまらびさ・・・」
「よし桃太郎、お腹かすいとるじゃろう。
今日は一緒に桃パーティしよう。
桃太郎ウェルカムパーティじゃ」
桃「・・・まぁいいか~(´ω`)わはは。」
こうしてはまらびさん改め桃太郎は
おじいさんとおばあさんに育てられて
すくすくと育ちました。
ある日、おじいさんは山へ自然薯掘りに、
おばあさんは川へニジマス釣りに出かけ、
ヒマだった桃太郎がテレビを見ながら好物のやきそばを食べていると
鬼ヶ島の鬼が村人たちの食料を奪って
困っているというニュースが流れてきました。
桃「おっとこれは大変〜(´ω`)
僕のやきそばまでとりあげられたら
たまったもんじゃない~。
そうだ、鬼退治に行こう~そうしよう~
(´ω`)わはは。」
思い立った桃太郎はさっそくおじいさんとおばあさんに
そのことを話すと2人は
心配して一度は止めましたが、
よくよく考えると
コイツ妖精とか言ってるし
なんか抜けた顔してるけど
実はすごい力を持ってて
やっつけてくれるかもしれない。
そもそもずっと鬼に困ってたし、
本当に神様が鬼退治のために
私たちにくれた贈り物かもしれない。
コイツが鬼退治してくれたら
わしらヒーローになれるかもしれないし、
育てるためにそれなりに教育費払ったし
恩返ししてもらわなくちゃ割に合わないわ!
という考えに至り、
愛情はそこそこありましたが
桃太郎が鬼ヶ島へ行くことを許すことにしました。
出発当日。
桃「じゃあ行ってくるね~(´ω`)
たくさんお土産持って帰ってくるよ~(´ω`)」
ば「気を付けて行くんだよ。途中お腹を空かせたら
いけないからきび団子をもっていきなさい。」
桃「ありがとう~。でも僕焼きそばがいいなぁ~(´ω`)」
ば「本当にあんたはよく食べる子だね。
ほら焼きそばも持ってお行き。わはは」
じ「ばあさん、
なんだか笑い方が桃太郎に似てきたのぅ」
桃「ありがとう~。おばあさんの焼きそばは世界一だよ~(´ω`)」
ば「やだよ~この子ったら」
こうして桃太郎は
焼きそばときびだんごを持って
鬼退治にでかけたのでした。
続くかも~